エンジン交換完了

-年次改良の進化を思い知る、インジニウムは進化していた-

10日前後で無事僕のジャガーXEはエンジン交換を完了して帰ってきた。

エンジンをかけた瞬間に音の問題は解決した。そうそう、インジニウムディーゼルってBMWのディーゼルより静かだなって思った記憶が蘇ったよ。やっぱりバランサーシャフトがおかしくなるとエンジンってうるさくなるもんだね。ガソリンとは異なるけど、アイドリング時にカラカラ音が殆どしないのがインジニウムディーゼルの特徴。と言うか、なんか前の正常時より静かになった気がする。

サービスの人の説明を受けて、エンジンは完全に新品なので出来ればしばらくは荒い走りは控えて、所謂"慣らし運転"をしてあげて欲しいとの事だった。本当に新車と同じなのだね。

早速帰り道を走り出すが、確かに静か。まぁ回さないように走っているというのもあるけれど、そもそも最後の方はアイドリング時から随分うるさくなっていたので静かになったという印象。アイドリングストップ機能もちゃんと動作してる。アイドリングストップも最後は全然効かなくなっていたので。

先ず違いを感じたのはアイドリングストップからの復帰時。ジャガーXEのディーゼルってアイドリングストップからの復帰時に結構エンジンがブルンと震えたんだよね。これは結構雑誌のレビューでも指摘されていたこと。これが明らかに少なくなった。

そして、大きな変化を感じたのはトルク曲線。以前より明らかに下の回転から比較的滑らかにトルクが出てくるようになった。よって、変速タイミングも回転が下がった感じがする。だから燃費も良くなりやすいと思う。

普通新しいエンジンは摩擦係数が高いので燃費はしばらく悪くなりがちなのだが、燃費も当初から良好。ガソリンモデルの代車から乗り換えた後だからよりそう感じるのかもしれないけど。

これが年次改良なのかな。今回のエンジン交換もそうだけど、恐らくジャガー・ランドローバーはインジニウム・ディーゼル・エンジンの初期ロット系の問題は既知だったようで、今はどんどん実際のデータ(トラブル等)を収集しているようだ。だからこそ今回はエンジン交換という比較的ドラスティックな対応に動いたんだろう。そして、そのエンジンは大分改善されてきているという印象である。

年次改良というレベルを超えてスペックに現れない改良を急いでいるのには訳も有るだろう。インジニウム・エンジンは現在ジャガーXEやF-Paceから始まり、ここに来てほぼ全てのジャガー・ランドローバーのモデルに搭載されつつあり、その範囲、規模がどんどん広まっている。その中には話題性も価格も高いレンジローバー・ヴェラールやディスカバリーなんかもあるので、走りや基本性能に問題が有るような部分は急いで回収していかなければならない。その部分を怠ったらまた昔に戻ってしまう事を誰よりも知っているだろうし。

その中でもディーゼル・エンジンはXEのようなJLRの中ではコンパクトなモデルから、ビッグトルクを活かし、大きめのSUVまで採用範囲も広いので、アップデートも随時行われているのだろう。

これからもっと乗ってみないと何とも言えない部分も有るけど、見方を変えればこんな短いスパンでエンジンがマルっと変わることなんて滅多に無いので、それはそれとして違いを楽しんでみようと思う。

因みにインフォテイメント(InControl Touch Pro)も自分のは日本導入時初期バージョンで不安定だったのでシステム・アップグレードをしてもらった。こっちも随分変わったので追々気づいた点は伝えていこうかと思う。

この記事へのコメント